anacondaを使わないpython環境 : pipenv+VScode+jupyter notebook

背景

仕事でanaconda環境でpythonを使っていたが、一定規模以上の企業での利用が有償化されたため、anacondaを使わない環境構築を行う。

構築する環境

  • Python : 3.9.5 (2021/5/29時点最新)
  • パッケージ、仮想環境管理 : pipenv
  • エディタ : VScode + jupyter notebook
    なおOSはWidnows10で構築する

手順1 : Pythonのインストール

ここ から画像赤枠箇所よりPythonインストーラを入手しインストール f:id:oji_dw:20210529142948p:plain  
インストール時は赤枠のとこのチェック入れてPATHに追加しておく(画像のpython verが違うのは無視してください) f:id:oji_dw:20210529143524p:plain

手順2 : VScodeのインストール

こちらから画像赤枠のとこからVS codeインストーラ入手しインストール。
f:id:oji_dw:20210529143816p:plain  
インストール時に赤枠二箇所のチェック入れておく。
これでエクスプローラ上で右クリックメニューからVScodeでファイル、フォルダ開けて便利。
f:id:oji_dw:20210529143902p:plain

ここを参照し、power shell経由でpythonスクリプトを動かせるようにする。
(VS codeはデフォルト設定でpower shell経由でスクリプト動かす)  
拡張機能の設定は後で行う。

手順3 : pipenvのインストール

ここ を参照し、pipenvのインストールを行う。(この記事にpipenvの使い方が簡単にまとまっているので、目を通しておくのが良い)
 
またデフォルトでは仮想環境設定ファイルがCドラのユーザフォルダ直下に作られてしまい管理し辛い為、プロジェクトディレクトリ配下に作られるようコマンドプロンプトから以下を実行。
setx PIPENV_VENV_IN_PROJECT true
(setコマンドだとコマンドプロンプトを閉じると環境変数の値が初期化されるのでNG)

手順4 : VS code拡張機能設定

ここ を参照してVS code拡張機能をインストールする。
 
次にpipenvの仮想環境をVScodeが読み込むよう、
VScodeのファイル -> ユーザー設定 -> 設定で以下の設定を行う。 これでプロジェクトディレクトリ下の.venvの仮想環境が使用される。 f:id:oji_dw:20210530151017p:plain
 
実際にVScodeで仮想環境を使う場合、初回のみ以下の操作をVScodeで行う。2回目以降はプロジェクトフォルダでVScode開くと自動で仮想環境使ってくれる。 f:id:oji_dw:20210530152817p:plain

手順5 : jupyter notebookをVS code上で動かせるようにする

まずjupyter notebookのインストールから。
VScodeのターミナルでpipenv shellで仮想環境起動
→ pipenv install jupyterのコマンド実行しjupyter notebookインストール
→ これでVScodeからjuypyter notebookファイル(.ipynb)開くと、自動でjupyter notebookで開いてくれる
 
次に仮想環境でjupyter notebookを動かす。
VScodeでCtrl+Shift+Pでコマンドパレットを表示
→ 下の画像のように、コマンドパレットでJupyter: Select Interpreter to start Jupyter serverを探し選択
→ プロジェクトフォルダ/.venv/Scripts/python.exeを選択。これで仮想環境でjupyter noteが動く
f:id:oji_dw:20210530162339p:plain
 
これでVScode上で.ipynbファイルを開くと、自動でjupyter notebookで開く。 jupyter noteの右上のkernel欄が、以下の画像のように('.venv': pipenv)になっていれば仮想環境で動いてる。  
f:id:oji_dw:20210530162840p:plain